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2023.03.01
◇ 作家紹介 ◇ 伊勢崎淳
伊勢崎淳(いせざきじゅん)
1936年 岡山県に生まれる。
1959年 父・伊勢崎陽山に師事する。
1961年 兄・伊勢崎満と共に半地下式穴窯を築窯、初窯を出す。
2004年 「備前焼」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
伊勢崎淳は、手びねりで人形や動物などの形を作る「細工物」の名工として有名な伊勢崎陽山の次男として、岡山県備前市伊部に生まれる。大学卒業後、父に師事し作陶を開始する。
同じく陶芸家の兄・伊勢﨑満とともに備前焼が始まった所とされている姑耶山にあった半地下式穴窯の復元に取り組みました。穴窯は火の回り方により味わい深い模様を生み出すものの、大量生産ができないため、江戸時代以降は使われることはありませんでした。
中世の窯を復活させるなど備前焼の歴史を深く研究する一方で、彫刻や絵画といったあらゆるジャンルの芸術に触れ、さらに、世界各地を訪ね歩き、彫刻家のイサム・ノグチや池田満寿夫などアーティストとの交流も積極的に行ない、表現の幅を広げるヒントを得ました。その作品の特徴は、伝統技術の尊重は欠かさないながらも、現代美術を投影したかのようなモダンな造形美にあります。
伊勢崎淳は、野趣溢れる備前焼の伝統技法と革新的で独特な造形を融合することで備前焼の新境地を切り開きました。
「やきものは土作りが一番大切。土作りに作り手のアイデアが加わった時に感動が生まれる。そしてじっくり炎と対話させることで、窯の中で予期せぬ変化が起き、奥深いさまざまな表情が生まれるのです。それは人間の力だけでは不可能な美しさがあります。窯詰めでは窯の中の炎の通り道や灰の降りかかり方を計算して器をどこにどのように置くかを決めていきます。炎の偶然性と陶芸家の意図、その双方が合致して初めて満足のいく備前焼が誕生するのです。」と語っています。
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