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2023.03.01

◇ 作家紹介 ◇ 井上萬二

 

井上萬二(いのうえまんじ)

 

 

1929年 佐賀県に生れる。

1945年 酒井田柿右衛門窯で働き始める。

1952年 初代奥川忠右衛門に師事する。

1958年 酒井田柿右衛門窯を退社。県立有田窯業試験場で勤務する。

1969年 ペンシルバニア州立大学美術学科で派遣教授として作陶指導する。

1983年 ニューメキシコ州立大学美術学部にて美術指導する。

1995年 「白磁」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。

 

 

一切の加飾をしない「白磁」の神髄は、「形そのものが文様」という造形の美しさにあります。

 

 

井上萬二は佐賀県有田町に生れる。生家は窯元であったが軍人を志し、15歳で海軍予科練となり、鹿児島海軍航空隊に入隊する。終戦を迎えた後、父親の勧めで柿右衛門窯で働き始める。修行7年目に大物ろくろ師として名高い初代奥川忠右衛門の作品に衝撃を受け、門下生となり白磁や轆轤の技法を学んだ。

29歳で柿右衛門窯を退社後、県立有田窯業試験場の技官として勤務を始め、その傍らで独自の意匠や釉薬の研究に励んだ。1969年には米国ペンシルべニア州立大学から有田焼の講師として招かれて渡米する。1971年に独立し、現在の井上萬二窯を開く。

 

華やかな絵付けが中心の有田焼の中で、白磁に徹するという独特の制作を続け、教え子は既に500人、アメリカでも150人を超え、なお後進の育成にも力を注いでいる。

 

「ろくろで究極の形を見出したら、絵付けは必要ない。最高の美人に化粧はいらない。」という井上萬二の作品は、基本となる形の美しさを様々に展開し、その形で、品格ややわらかさ、端正さ、そこはかとないあたたかさを感じさせます。

 

重要無形文化財保持者(人間国宝)認定後も、「よい焼き物には雑念がない。創り手に雑念があるうちは名陶を生み出すことはできない。だから技と心を磨き続ける。この『名陶無雑』の境地を目指して、いまも努力を続けている最中です」と語っている。

 

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