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2023.03.02
◇ 作家紹介 ◇ 中島宏
中島宏(なかじまひろし)
1941年 佐賀県に生れる。
1969年 弓野古窯跡に半地下式穴窯「弓野窯」を築き独立する。
2007年 「青磁」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
中島宏は佐賀県武雄市に生まれ、父が営んでいた製陶所で育つ。日展で活躍した陶芸家の中島均は兄である。中学卒業後、家業に従事し、12年間、窯の基礎的な仕事を学ぶ。10代より佐賀県肥前地域の古窯跡を歩き、割れた焼き物の捨て場で青磁の陶片に触れ青磁に魅了された。28歳で独立し、弓野古窯跡に半地下式穴窯を築窯する。
1984年には、中国古陶磁研究者訪中団の一員として各地の古窯跡及び博物館を視察し、青銅器の造形に感銘を受ける。翌年には日本人として初めて、中国官窯の青磁がつくられた龍泉古窯跡を訪問し陶片調査を実施する。陶磁研究家であった小山富士夫を師と仰ぎ、生涯陶磁器の研究と収集を行った。
中島宏は土と釉薬の研究を重ね、宋時代の青磁を学ぶなど伝統を読み直した上で独自の美を追求した。その青磁の美と技術を究めた独創的な作品は「中島青磁」「中島ブルー」と呼ばれ高い評価を受け、陶芸界の第一線で活躍した。
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