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2023.03.03
◇ 作家紹介 ◇ 田口善国
田口善国(たぐちよしくに)
1923年 東京都に生まれる。
1960年 日光東照宮 復元修理に従事する。
1964年 中尊寺金色堂の修復修理に参加する。
1982年 東京芸術大学教授に就任する。
1989年 「蒔絵」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
田口善国は東京都麻布に生まれる。幼少期から尾形光琳に魅了され漆芸を志す。生家は医者で、父と交遊のあった松田権六に弟子入りする。また、やはり父と交遊のあった奥村土牛に日本画を学んだ。
1960年より日光東照宮拝殿蒔絵扉の復元修理に従事し、1964年には中尊寺金色堂復元修理に参加する。そこで古い建物や作品に使用された螺鈿や高蒔絵(たかまきえ)など各種の蒔絵技法を詳細に観察した。
1974年からは東京芸術大学美術学部講師をつとめ、1982年には教授に、1990年の停年退職後には名誉教授となった。
田口善国の作品は螺鈿が施されているため、虹色に輝いている。「螺鈿」とは、貝殻の光沢を持った真珠層を埋め込んで装飾を施す技法のことをいう。
古美術品の復元修理を通して伝統的な漆芸技法を研究し、蒔絵、螺鈿の高度な技術を習得。そうした技術を生かし、日常生活で見掛ける草花や小動物を題材とする斬新な意匠、表現を試みて現代的な漆器の制作に取り組み、数多くの超絶技巧が光る名作を残し、高く評価されている。
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