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2023.04.15
◇ 作家紹介 ◇ 玉川宣夫
玉川宣夫(たまがわのりお)
1942年 新潟県に生まれる。
1959年 玉川覚平に師事する。
1963年 関谷四郎に師事する。
2010年 「鍛金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
玉川宣夫は新潟県下田村に生まれます。13歳の時に新潟県燕市で200年ほどの歴史を持つ「玉川堂」に養子に入ります。玉川堂は江戸時代より鎚起銅器の製法を継承しており、宣夫はここで玉川堂5代目の玉川覚平に師事し、鎚起銅器の伝統技法を修得しました。その後、人間国宝である金工家・関谷四郎に指導を受け、独自に「木目金(もくめがね)」を研究、固有の作風を確立し、木目金技術の第一人者として知られます。
木目金とは銀や銅や赤銅など、異なる種類の金属板を20枚以上重ね合わせて融着させ、それを金槌で打ちながら鏨(たがね)で表面を削ることで、色彩豊かな木目のような金属面を生み出し、器へと成形していく技法です。江戸時代初期に生まれた金属加工技術と言われ、現在では海外にも知られており「MOKUMEGANE」と言われています。
玉川宣夫は鎚起銅器の技術を基に「木目金」の技法を活かした独自の作風を生み出し、深みのある色彩を複雑に組み合わせた重厚な文様表現は高い評価を得ています。
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