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2023.04.15

◇ 作家紹介 ◇ 田口壽恒

 

田口壽恒(たぐちとしちか)

 

 

1940年 東京都に生まれる。
1959年 父・田口恒松に師事する。
2006年 「鍛金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。

 

 

田口壽恒は東京都文京区に生まれます。東京都立工芸高等学校金属工芸科を卒業後、江戸時代より続く鎚起業の一派・長寿齋派の流れを汲む父・田口恒松に師事し、技の研究と錬磨に努め、伝統的な鍛金技法を高度に体得します。

 

鍛金とは、金属の一枚板を金槌で打ちながら器物を成形する、金属工芸の技法の一つです。田口壽恒は素材とする金属に四分一を使います。四分一とは銅と銀を合わせた日本固有の合金で、「朧銀(おぼろぎん)」とも呼ばれています。この四分一は金属の中でも硬質で、しかももろいという、打ち物には非常に扱いにくい地金です。しかし田口壽恒は「打った跡」が美しく表れる四分一をあえて使い、亀裂を生じさせないように丁寧に根気よく打ち出し、現代感覚に溢れた造形美を表現しました。

 

田口壽恒は、渋い光沢の朧銀を中心に、金属の素材美を最大限引き出し、巧妙な鎚打と滑らかな稜線を作り出して、簡明で重厚な質感をもつ鍛金の造形で、高い評価を得ています。

 

 

 

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