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2023.02.16
◇ 作家紹介 ◇ 金城次郎
金城次郎(きんじょうじろう)
1911年 沖縄県で生まれる。
1925年 新垣栄徳の製陶所に入門し、壷屋焼の製陶に従事する。
1946年 壷屋に工房を開く。
1972年 読谷村に移住し窯を開く。
1977年 「現代の名工」に選ばれる。
1985年 「琉球陶器」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
金城次郎は13歳で壺屋の名工と言われた新垣栄徳に師事する。この年に濱田庄司と出会い、民芸運動の中心人物である柳宗悦の影響を強く受け、製作に反映させます。
日常的な暮らしの中の日用品に「用の美」を見出そうという民芸運動に作品は合致し、数々の受賞をして名前を馳せていきます。
作品は、魚や海老をモチーフにしたものが多く、笑っているように見える魚(笑う魚)などユーモラスな「魚紋」は金城次郎作品を代表する絵柄であり、濱田庄司は「金城以外に魚や海老を笑わすことは出来ない」と絶賛したそうです。
戦後の琉球陶器において「魚」と「海老」は一般的なモチーフでした。それにもかかわらず、魚紋と海老紋は金城次郎の代名詞といえるほどの躍動感に満ちており、独自の世界観を構築していきました。
卓越した轆轤の技術、線彫、指描などあらゆる壺屋の伝統的な技法を駆使し、壺屋に伝わる伝統的な器形、文様に基きながら、工夫を凝らしてバリエーション豊かな作品へと昇華させ、素朴で親しみやすい日常陶器を生涯作り続け、沖縄県で初めての人間国宝に認定されました。
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