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2023.02.27
◇ 作家紹介 ◇ 原清
原清 (はらきよし)
1936年 島根県に生まれる。
1954年 石黒宗麿・清水卯一に師事する。
1965年 東京世田谷に開窯し独立する。
2005年 「鉄釉陶器」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
原清が生まれた出雲は、商船の寄港地の一つであり、島根で作られた陶器を輸送したり、有田や唐津などの陶磁器が渡ってきたりするなど、日頃から質の良い陶器を目にすることができ、登校中に拾った陶片の美しさに魅せられ陶芸家を志すきっかけになったといわれています。
高校を卒業後、19歳で石黒宗麿の内弟子となり、挨拶の仕方から食事の作法に至るまで、陶芸を生業にするものが身に付けるべき心得を、徹底的に教え込まれました。弟子入りから1年後、石黒の推薦により清水卯一に師事し陶芸を学びます。
10年間の修行の末、東京世田谷に工房を構え独立します。鉄釉の研究を続け、独自の技法となるまで錬磨に励みました。
その作品は、石黒宗麿と清水卯一から受け継いだ伝統的技法を活かしながらも、黒色と褐色の二種類の釉薬を駆使し大柄な色面で文様を描き、抜き絵によって草花や動物など、自然の風景が自由でのびやかに描かれています。
細かな技巧に頼ることのない自然のおおらかさと力強さを感じる作風は鉄釉陶器の新しい発展性を生んだとして、高く評価されています。
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