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2023.02.28

◇ 作家紹介 ◇ 鈴木藏

 

鈴木(すずきおさむ)

 

 

1934年 岐阜県に生まれる。
1994年 「志野」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。

 

 

鈴木蔵は美濃焼の産地として知られる岐阜県土岐市にて、釉薬の研究者である鈴木通雄の長男として生まれる。高校卒業後、父が技術部長を任されていた丸幸陶苑試験室に入社し、助手として働きながら陶土や釉薬などについて学び、陶芸の基礎的な知識を身につけ、古窯跡を探索するなどその制作技法を研究した。五代目加藤幸兵衛(加藤卓男の父)から作陶の教え受け、荒川豊蔵や加藤土師萌に師事し制作に励んだ。20代半ばより作品制作入り志野に取り組むと、数々の陶芸展で賞を重ね、評価を高めました。

 

志野は、長石の白釉に、地元で採れるざんぐりとした焼け味の土を合わせることで生まれる温かみのある白や、窯の熱により引き出される鮮やかな緋色が魅力の焼き物です。歪みをもった独特な形、絵付けや象嵌など装飾技法を駆使した斬新なデザインなど、当時の陶工たちの創意を伝える桃山の志野は、現在でも多くの陶芸家が目標とする存在となっています。

 

鈴木蔵はそうした過去の優品や先達の仕事から学びつつも、単に古陶の形や制作技法を伝統として踏襲するのではなく、現代性を持った志野を生み出すことに挑み続けてきました。長年の試行錯誤を経て改良された、独自のガス窯を用いて焼成される鈴木蔵の志野は、力強い造形、味わい深い土や釉薬の調子に多彩な装飾技法が盛り込まれ、独特の存在感を放ちます。

 

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