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2023.03.01
◇ 作家紹介 ◇ 山本陶秀
山本陶秀(やまもととうしゅう)
- 1906年 岡山県に生まれる。
1933年 作家として独立する。
1938年 京都にて楠部弥弌に師事する。
1948年 国認定の丸技作家(伝統技術保存資格者)の資格を受ける。
1987年 「備前焼」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
山本陶秀は岡山県備前市伊部に生まれる。小学校を卒業し、当時伊部の窯元として最大手だった黄薇堂の見習いとなって陶芸の道に入る。陶秀の才能はすでにその頃から開花していたようで、入門してすぐに轆轤を回し湯呑をいくつか作ったと言う逸話が残っています。その後、伊部の窯元桃渓堂へ移り轆轤の成形技術や細工物の技術を修得します。
27歳で伊部に開窯して独立し、楠部禰弌に師事する。また北大路魯山人、イサム・ノグチらが伊部を訪れた際には、交遊し作陶の面でも多くを学ぶ。また欧州、東南アジアなど世界中を訪れて美術品、史迹、古窯跡とともに歴史ある窯元を視察し、備前焼の価値を再確認する。
山本陶秀は轆轤の達人と称され、その卓越したロクロ技術によって均整のとれた清楚な作品を制作し、その端正な造りから放たれる気韻と、備前焼の寂びた風合いが上手く調和し、陶秀独特の穏やかな茶陶の美があり、『茶陶の陶秀』と言われる。
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