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2023.03.11

◇ 作家紹介 ◇ 磯井正美

 

磯井正美(いそいまさみ)

 

 

1926年 香川県に生れる。

1985年 「蒟醬(きんま)」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。

 

 

蒟醬は漆芸の加飾技法で、漆器の表面に刃物で文様を彫り、そこに色漆を充填してから研ぎ出して模様を表します。わが国には室町時代以降に渡来しましたが、これを江戸時代後期に日本的な漆芸品として確立させたのが玉楮象谷であり、点彫りによる絵画的な表現を導入し蒟醬の表現を一新したのが磯井如真です。

 

磯井正美は香川県高松市に人間国宝・磯井如真の三男として生まれ、19歳の頃より父の下で漆芸を学びました。

 

 蒟醬の革新者として豪奢、華麗な作風を特徴とした父の如真に対して、正美はモチーフの多くを自然から採り、植物や生き物はもとより、陽炎や波など変転する自然現象までをも自在に表現する繊細で優美な独自の作風を確立します。

 

その多彩な作品のモチーフを美しく表現する為に、木彫り用の丸刀を使って柔らかいイメージを出す「蓮華彫り」、父如真が考案した点彫りを応用した「往復彫り」、金紛や銀粉を用いる「沃懸地」、ぼかし塗りした面を研いで断面を見せることでグラデーションの効果を出す技法など、さまざまな技法を考案し、蒟醬の世界にこれまでには求め得なかった清新な表現をもたらしました。

 

 

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