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2023.03.26

◇ 作家紹介 ◇ 北村昭斎

 

北村昭斎(きたむらしょうさい)

 

 

1938年 奈良県に生まれる。

1960年 東京芸術大学美術学部工芸科漆芸専攻を卒業する。

1994年 「漆工品修理」の選定保存技術保持者の認定を受ける。

1999年 「螺鈿」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。

 

 

「螺鈿」とは、夜光貝、アワビ貝、チョウ貝などを模様の形に切り、桧木地に貼り、漆で埋めて研ぎ出すという、漆芸の加飾技法の1つである。この技法は奈良時代に中国の唐から伝えられたもので、蒔絵の次に重要な漆芸の技法として発展しました。

 

北村昭斎は漆芸家・北村大通の長男として奈良市に生まれます。大学卒業後、父のもとで漆芸技法や漆工品の保存修理を学びました。祖父・久斎、父・大通に続く漆芸作家として活躍します。

また明治時代に正倉院宝物の修復を手がけた曽祖父・吉田陽哉の代から技術を受け継ぎ、文化財の修理や途絶えた技法の復元に携わるなど、多面的な活動を精力的に続けています。

 

漆工品の修理では文化庁から選定保存技術保持者の認定を受け、国宝蒔絵箏を始めとする春日大社の古神宝などの修理は作家活動にも大きな影響を与えました。国宝・重要文化財などの復元模造についても、文化財修理の経験を踏まえ、エックス線撮影等による技法研究も進めながら、意欲的に制作されています。

 

北村昭斎は鼈甲(べっこう)や厚貝などの素材を活かした螺鈿や、洗練された蒔絵技法によって制作するのが特色であり、作品のもつ品格の高さは一貫したものがあります。

「螺鈿の技法や道具の多くは、古きに学ぶことから始まる。教科書はありません。たとえば、正倉院などの古いものを見て、復元的にやってみる。多分こうしたのだろうと推測しつつ、やってみて、探っていく。そういうことを考えるのがおもしろいんです。」と語っている。

 

 

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