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2023.03.28
◇ 作家紹介 ◇ 金森映井智
金森映井智(かなもりえいいち)
1908年 富山県に生まれる。
1928年 高岡工芸学校彫金科を卒業する。
1973年 号を「映井智」と改める。
1989年 「彫金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
金森映井智は富山県高岡市に七人兄弟の長男として生まれます。本名は榮一。生家は仏事用の菓子の製造販売業を営んでいました。小学校卒業後には高岡の地場産業である銅器工芸で身を立てることを決意します。のちに師となる金工家・内島市平のすすめで高岡工芸高等学校に入学し、彫金、鋳金、鍛金、板金など、金工の幅広い知識を習得する。卒業後は、内島市平の内弟子として二年間彫金技法を学び、23歳で金工作家として独立します。
戦後すぐの作品には、写生をもとにつくり出された具象的な草花文がよく用いられており、この時期の特徴となっています。後に多く作られた花器には「具象的な意匠は不似合い」と考え、直線や曲線による幾何学的模様を意匠に用い、鋳物の肌のもつ優美な持ち味を引き立て、かつ、器物の簡潔な造形美を追求しています。
金森映井智は高岡銅器の伝統的技術の一つである「浮象嵌」を基本に、金、銀の線象嵌、布目象嵌などさまざまな象嵌技法を組み合わせて、縦縞模様や幾何学的な文様を取り入れた現代感覚にあふれた重厚な作風で独自の世界を築き上げ、その作品は見る者を魅了し高く評価されています。
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