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2023.03.28
◇ 作家紹介 ◇ 鴨下春明
鴨下春明(かもしたしゅんめい)
1915年 東京都に生まれる。
1930年 伯父の彫金家・桂光春に師事する。
1940年 独立する。
1999年 「彫金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
鴨下春明は東京に生まれ、高等小学校を卒業後、彫金家である伯父・桂光春に師事し、江戸金工の流れをくむ伝統的な彫金技法を習得しました。太平洋戦争真っただ中に独立し作家生活に入ります。
刀剣の装飾品や帯留めなどに使われる小金具とよばれる精緻で華麗な作品を残しています。独創的なデザインと緻密な技術を駆使し、数センチ四方の小さな作品の中に自然に生きる動植物を見事に表現しています。
東京の都心部に住んでいたため、作品のモチーフにする自然界の動植物を手に入れるのが難しく、近郊の畑に出向いて果物や野菜を写生したり、海辺でで魚介類を分けてもらい、家に持ち帰って観察したりしていました。
鴨下春明の作品には魚や植物、昆虫や花などの身近な動植物をモチーフにしたものが多く、それらはただ写実的に作られる訳ではなく、忠実にスケッチを重ねた上で、おおらかさを出すためにあえて細部を省き、生き生きとしたデザインで、緻密な彫金技術も相まって、雅趣に富む洒落た作品は高く評価されています。
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