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2023.03.28
◇ 作家紹介 ◇ 中川衛
中川衛(なかがわまもる)
1947年 石川県に生まれる。
1971年 金沢美術工芸大学産業美術学科を卒業する。
1974年 金工家・高橋介州に師事する。
1996年 金沢美術工芸大学教授に就任する。
2004年 「彫金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
中川衛は石川県金沢市に生まれる。金沢美術工芸大学ではデザインを学び、卒業後は松下電工に入社し工業デザイナーとして活躍します。27歳の時に加賀象嵌の魅力に触れ、それまで全く経験のなかった金工の道へと進むという異色の経歴の持ち主である。
金工家・高橋介州に師事し、石川県の伝統的な彫金技法「加賀象嵌」の技術を学ぶ。
「加賀象嵌」は藩政時代に加賀前田家の武具や調度品をそろえた御細工所で、おもに武具製造に用いられ、とりわけ鐙に施した象嵌はどんな衝撃にも剥がれ落ちないと言われ、豪華な意匠とあいまって「天下の名品」と謳われました。
中川衛は鉄、赤銅、朧銀(おぼろぎん)などの金工品に、平象嵌をはじめ、技術的に極めて難しい重ね象嵌などの加賀象嵌の伝統技法を駆使して装飾を行うだけではなく、色調の違う金属を多用し、自らのデザインや、さまざまな技法を組み合わせ、現代的な感覚の美しい作品を多数残しています。
自然美を意匠化した詩情あふれる作品は、絵画的なグラデーションを用いた表現により加賀象嵌に新風を吹き込み、高い評価が寄せられています。
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