
お知らせnews
2023.03.30
◇ 作家紹介 ◇ 佐々木象堂
佐々木象堂(ささきしょうどう)
1882年 新潟県に生まれる。
1901年 鋳金家・宮田藍堂(初代)に師事する。
1907年 独立する。
1960年 「蝋型鋳造」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
佐々木象堂は新潟県佐渡郡に生まれ、本名は文蔵。大変貧しい家庭に育ち、11歳の頃から奉公し高等学校を卒業しています。19歳の時、画家を志して京都の野村文挙のもとへ行ったが、極度の近眼であった為画家になることは断念し佐渡へ帰郷します。その後、同郷の鋳金家・宮田藍堂(初代)に師事し、6年間の修行の後、師の許しを得て26歳で独立します。名を『象堂』と名乗って鋳金家として活動し、数々の賞を受賞していきます。
戦時中には金属の調達が難しかったこともあり、50代中頃からは新潟市に越後焼窯新潟陶苑を興し製陶と弟子の養成にたずさわり、60代の頃には真野町に真野山焼窯を創設し、再び陶芸と子弟を養成するなど、一時陶芸にも力を注いでいます。
「蝋型鋳金」は、”ロウ”を材料に使って鋳造する古くからの技法で、その特徴はロウの柔軟さを生かして自由に造形できる点にあります。
古くは仏像の鋳造に用いられ、複雑な形状の作品を製造できる「蝋型鋳造」の技術をベースに、西洋のアールヌーボー様式を取り入れた花瓶、香炉のほか、天女、鳥、水生生物をモチーフとした置物など制作し、日本の伝統美の中に西洋のモダニズムを融合させたそれまでにない新しい作風を生み出し、高く評価されています。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
大阪南美術会館では、骨董品・美術品の幅広いジャンルのお買取りを随時受け付けております。
お気軽にお問い合せ・ご相談いただければ幸いです。