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2023.03.31
◇ 作家紹介 ◇ 角谷一圭
角谷一圭(かくたにいっけい)
1904年 大阪府に生まれる。
1917年 父・巳之助、大国藤兵衛、香取秀真に師事する。
1942年 商工省より技術保存資格者に認定される。
1973年 伊勢神宮式年遷宮の神宝鏡を制作する。
1978年 「茶の湯釜」の重要無形文化財保持者に認定される。
角谷一圭は大阪市東成区に生まれる。6歳の頃より鋳物師であった父・角谷己之助の仕事を手伝い、大国藤兵衛や香取秀真に師事し茶釜と鋳金全般を学びます。古釜研究家・細見古香庵に影響を受け、日本古来の砂鉄を精錬した和銑(わずく)や古釜研究にも取り掛かるようになります。
終戦直後に出回った名釜修理・修復に携わり、茶釜の形態、地紋、鉄味を調査、その成果に基づき鎌倉期の筑前・芦屋釜を範とします。芦屋釜は15世紀後半に最盛期を迎えましたが、侘茶の普及により徐々に廃れてゆき、江戸時代初期にはついに制作が途絶えてしまっていました。角谷一圭は「真形(しんなり)」と呼ばれる端正なフォルムが特徴の芦屋釜を現代によみがえらせました。
古釜の形や文様を徹底的に追究する一方で、制作技法については独自のやり方を採り、伝統とモダンを兼ね備えた優美な作風を確立し、その作品は高く評価されています。
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