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2023.03.31
◇ 作家紹介 ◇ 角谷勇圭
角谷勇圭(かくたにゆうけい)
1942年 大阪府に生まれる。
1961年 大阪市立工芸高等学校図案科を卒業する。
1970年 父・角谷一圭に師事する。
2002年 勇圭と改める。
2021年 「茶の湯釜」 の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
角谷勇圭は釜師 角谷一圭の次男として大阪府大阪市に生まれる。本名は勇治。
父・一圭の仕事を小さいころから見て育ち、自然と釜師の道へと入りました。高校で図案を学び、高校卒業後は繊維会社でデザインの仕事に就き、20代後半で父に弟子入りします。
仕事は「見て、学んだ」といいます。「父はああしろこうしろとは厳しくは言いませんでした。じーっと見ていると技はこちらまで伝わってきます」と語る。
茶の湯の中でも茶席で亭主の代役をつとめる最も重要な道具の一つである茶の湯釜は、「わび、さび」という極めて日本的な特色をもつ、鉄の芸術である。鉄は使えば使う程、味と艶が出て来ます。松籟と言って、音響的な効果もあり、沸いて来る音色がいろいろ変わり響きが出て来るといいます。
茶人の趣味や趣向により、その時代の鋳物師、釜師達は、さまざまな姿、文様、肌合いの釜を生み出し、新しいかたちの創造に情熱を注いできました。
角谷勇圭は途絶えていた技術を復元するなど挑戦し続けた父の生き方に共鳴し、その作品は造形美だけでなく、浮かび上がる文様の繊細さなど、高く評価されています。
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