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2023.04.11
◇ 作家紹介 ◇ 高村豊周
高村豊周(たかむらとよちか)
1890年 東京都に生まれる。
1915年 東京美術学校鋳造科本科を卒業する。
1933年 東京美術学校教授に就任する。
1964年 「鋳金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
高村豊周は高村光雲の三男として東京に生まれ、彫刻家であり詩人の高村光太郎は長兄にあたります。18歳で鋳金家・津田信夫の門に入り、東京美術学校鋳造科本科を卒業します。
父の高村光雲は木彫の伝統技法に写実的表現を加え,伝統技法の新たな展開をはかった近代日本彫刻の最初の一人であり、長男の高村光太郎をはじめ、山崎朝雲、米原雲海、平櫛田中ら多くの俊秀を門下に輩出しました。
高村豊周は東京美術学校在学中に、光太郎作「光雲還暦記念像」の鋳造を手がけ、同校卒業後は「无型」や「実在工芸美術会」などのグループを組織し、それらのグループを通じて長年工芸の近代化運動に没頭します。また与謝野鉄幹・晶子夫妻に師事し短歌を学び、歌集も出しています。父と同じ東京美術学校の教授を務め、後に金沢美術工芸大学名誉教授に就任します。
鋳金界にあって造型のフレッシュさと、惣型、蝋型、込型などの伝統的な鋳金技法を駆使し、古典的な題材を基に近代感覚に溢れた作風を確立、常に改革派として新しい時代の工芸界を牽引し続け、晩年の回転体による円壷の成形は余人の追随を許さぬ至芸であり、高く評価されています。
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