
お知らせnews
2023.04.13
◇ 作家紹介 ◇ 米光 光正
米光光正(よねみつみつまさ)
1888年 熊本県に生まれる。
1917年 光正と号す。
1965年 「肥後象嵌・透」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
米光光正は熊本県熊本市生まれ、本名は太平。小学校卒業後、祖父で金工家の田辺保平や母の弟で同じく金工家の田辺吉太郎に師事し厳格な指導のもとで修行を積み、肥後象嵌を学びます。師に学ぶ一方、若い時期に絵画・書道・茶道・生花などの諸芸を学び教養を深めます。光正の号を許されたのは29歳の時で、40代で独立します。肥後象嵌を代表する名工・林又七を目標に精進を続けます。
林又七は加藤清正に従って肥後に移住した鐔工で、精緻な透かし彫りと洗練された金布象嵌などを施し、装剣小道具を芸術の域まで引き上げた江戸時代の名工です。この又七の作品に感銘を受けた光正は、又七の研究に明け暮れ、又七鐔の端正な造形と高度な透かし彫りや象嵌の意匠などを高度に体得します。
「肥後象嵌・透」は、日本刀の鐔を制作する技法で、深い発色の鉄錆地、繊細な布目象嵌や透し彫が特色です。
米光光正の最後の作品は92歳の頃であり、最高の技術に達したのは80歳代に入ってからだという。
象嵌一筋に生き、日本刀の鉄鐔に九曜桜、乾海鼠(ほしこ)などの模様を透かし彫りする技術を体得し、近来の名工といわれ、高く評価されています。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
大阪南美術会館では、骨董品・美術品の幅広いジャンルのお買取りを随時受け付けております。
お気軽にお問い合せ・ご相談いただければ幸いです。