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2023.04.13
◇ 作家紹介 ◇ 香取正彦
香取正彦(かとりまさひこ)
1899年 東京都に生まれる。
1925年 東京美術学校(現東京芸術大学)鋳金科を卒業する。
1967年 広島原爆記念「広島平和の鐘」を制作する。
1977年 「梵鐘」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
香取正彦は東京小石川区に彫金家で文化勲章受章者である香取秀真の長男として生まれます。当初は画家を志しましたが、父の影響を受け鋳金技術を学びます。東京美術学校鋳金科に入学し、古典研究をベースとして、主任教授・津田信夫の指導を受ける。卒業後は数々の賞を受賞し、帝国美術院展覧会では1930年から3年続けて特選、帝展無鑑査となるなど、華々しい活躍が続きます。
終戦後は父秀真と共に戦争中に供出された仏具・仏像などの文化財修理・保護に尽力し、戦時中に失われた梵鐘を復活させるべく、積極的に梵鐘制作に取り組みました。米国サンディエゴ市に贈る「友好の鐘」、比叡山延暦寺阿弥陀堂の梵鐘、池上本門寺の梵鐘、広島原爆記念日使用の「広島平和の鐘」など150鐘を越す鐘を制作します。
梵鐘は元々、中国で青銅製の金属器が作られた事から始まりました。
香取正彦は中国を含む広い古典に学び、伝統にもとづいた端正な形体の中に、モダンなデザイン感覚を生かした清新な作風を示し、高く評価されています。
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