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2023.04.25

◇ 作家紹介 ◇ 平田郷陽

 

平田郷陽(ひらたごうよう)

 

 

1903年 東京都に生まれる。

1924年 二代郷陽を襲名する。

1955年 「衣裳人形」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。

 

 

平田郷陽は東京浅草に生まれます。14歳で人形師の初代安本亀八の門弟であった父のもとで人形製作の修行を始め、「生人形(活人形)」の製作技法を習得する。

21歳の時、父の跡を継ぎ二代郷陽を襲名、日本人形の制作者となり端正なリアリズムをもつ人形を製作するようになる。当時人形は玩具の一部として職人の伝統工芸と位置づけられていたため、創作人形を目指す同志と「白沢会」を結成、1935年に「日本人形社」を起こし、「人形芸術運動」の中心的存在となり、人形芸術というジャンルを模索確立する。また私塾「童人舎人形塾」の開設や、衣裳人形研究の陽門会を主宰するなど、後継者育成にも尽力した。

 

25歳の頃、日米親善の為にアメリカから送られてきた「青い目の人形」に、日本側からの「答礼人形」を送ることになり、全国の名うての職人が応募した二百体以上の人形の中で一等に選ばれたのが、郷陽が作った市松人形でした。これを期に一躍名が挙がるようになる。

 

初期の頃は父・初代郷陽の技術を継承した生人形や実在のモデルを使用した写実的な作品が多いが、人形を芸術に推し進める中で、次第に抽象的なデフォルメした木目込み人形など造形的な作品が目立つようになる。

 

平田郷陽の作品は常に確固とした存在感があり、そこにありうべき心情が想像されるような繊細な感情表現に特色があり、卓越した写生の技法と深い精神性の合致はまさに人形美の頂点として、高く評価されています。

 

 

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