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2023.04.26
◇ 作家紹介 ◇ 市橋とし子
市橋とし子(いちはしとしこ)
1907年 東京都に生まれる。
1925年 東京女子高等師範学校保育実習科を卒業する。
1940年 今村繁子に師事する。
1989年 「桐塑(とうそ)人形」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
桐塑とは新語で「おひねり」のことである。どこにでもある生麩糊と桐のおが屑をお団子をこねるような要領でこね、糊粉仕上げ、和紙貼り、布貼り等の仕上げで製作される。
市橋とし子は東京都千代田区神田に生まれる。33歳の時、ふらりと立ち寄った人形展で今村繁子の人形に魅了され、すぐに今村繁子の家を訪ねて弟子となり、家事や育児の合間を縫って人形作りを始め、伝統的な創作人形の技法を学びます。
その後、独学で試行錯誤を重ね、より人肌に近い質感を求めて、仕上げに和紙を用いた紙張りの手法を取り入れ、桐塑技法により、日常生活の中にある人物の姿を繊細かつ詩情豊かに表現する清麗な作風を確立します。
また58歳にして彫刻家・金子篤司に師事して彫刻デッサンや木彫を学び、人形制作においても、一層、的確な構成力を見せるようになり、その作品は和紙貼りの桐塑人形を中心に、衣装人形・木彫人形等に及び多彩を極める。
作品の主題を身近な生活にとり、自身の身の回りの人々、幼児、少女、老人などの日常生活の飾らない姿をモチーフとし、戦争のない平和な時代への祈りを素朴で暖かな人形で表現し、高く評価されています。
市橋とし子はみんなが平和に生きていけますようにとの願いを人形に込め、
「人形は平和のしるし、人形はだませないの」と語っている。
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