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2023.05.02
◇ 作家紹介 ◇ 飯塚小玕斎
飯塚小玕斎(いいづかしょうかんさい)
1919年 東京都に生まれる。
1942年 東京美術学校油絵科を卒業する。
1947年 父・飯塚琅玕斎に師事する。
1950年 亡き兄が号した小玕斎を受け継ぐ。
1982年 「竹工芸」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
飯塚小玕齋は東京都に父である竹工芸家・飯塚琅玕斎の次男として生まれます。。本名は成年(しげとし)。元々は家業を継ぐつもりはなく画家になることを目標にし、東京美術学校油絵科に入学して美術について学びました。卒業をしますが戦時中だった為に軍隊に入隊する事になり、戦地に向かいます。
戦後は、疎開先でもあった栃木市で復員し、栃木市立高等女学校で講師をします。そこで約10年間勤め、長男である兄が早くに亡くなったことから、画家になる夢を諦めて家業である竹工芸の道へ進みます。
父である琅玕斎の指導は厳しく、飯塚家の伝統のわざはもとより琅玕斎の格調を重んじる制作を学びます。細密な竹工芸の基本から、束編・竹刺編・氷烈編等、数多くの種類の編み技を教わります。
当初は「点・線・面」の理論などを軸に、照明器具や壁面装飾などアクリルや金属等の異素材と竹と組み合わせ、竹工芸に絵画的な表現を取り入れた斬新な作品を発表していましたが、次第に竹を知りその特性を読む創造に喜びを求め竹工芸の原点に戻り、「用の美」の理念のもと竹が持つ魅力と美を引き出せるように精密でありながら自ら工夫した精細な編組技法を駆使した作品を発表します。
飯塚小玕斎は現代竹工芸家の第一人者として、より品格のある高い境地の竹工芸を追求し続け、その作品は日本国内だけではなく海外でも高い評価をうけています。
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