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2023.05.10
◇ 作家紹介 ◇ 前田竹房斎
前田竹房斎(まえだちくぼうさい)
初代 前田竹房斎
1872年に大阪府堺市に生まれる。本名は房二郎。15斎の頃、土壁の網代を編んでいたところ、三世早川尚古斎にその巧みさを認められ、その後、独学で竹芸を学びます。明治の末期頃には初代田辺竹雲斎の手がけていたヨーロッパ向けの輸出品制作に携わり、そこで煎茶道の文人籠制作を学びます。
初代前田竹房斎は竹材の本来の美を生かした表現方法を確立し、高級花籃の名工として高い評価を得ており、特定の師を持たず、独学で研鑽を積み、竹の地下茎や破竹の自然な曲がりを使う「堺手」の名手である。
二代 前田竹房斎
1917年 大阪府に生まれる。
1935年 初代竹房斎に師事し、方斎と号する。
1952年 二代前田竹房斎を襲名する。
1995年 「竹工芸」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
初代前田竹房斎の四男として大阪府堺市に生まれる。本名は房次。18歳より初代竹房斎に師事するが、20歳で召集され5年の兵役に従軍することとなる。復員後は、初代が病床にあったため、初代の弟子や職人らに学びながらほぼ独学で竹工芸の研鑽に努めた。
初代竹房斎は無冠の名工だったが、二代竹房斎は意欲的に工芸作家として展覧会を目指し、工芸美を追求した斬新な作品を制作する。その後、伝統的な透かしとや重ね編みを基礎とし「用と美」を意識しながらも大胆な造形を展開し、現代的な個性をもつ作品を制作するようになる。
細い丸ひごを並列して透かしと内の重ね編みとを効果的に併用した繊細な制作や独創の重ね網代編みの花籃など、高度な技術を駆使し、繊細で優美な作品を多く残しています。
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