お知らせ

お知らせnews

2023.05.27

◇ 作家紹介 ◇ 中臺瑞真

 

中臺瑞真(なかだいずいしん)

 

 

1912年 千葉県に生まれる。
1925年 指物師・竹内不山に師事する。

1933年 独立し、日本茶道学会長の田中仙樵の指導を受ける。
1984年 「木工芸」の重要無形文化財保持者に認定される。

 

 

中臺瑞真は千葉県千葉市に生まれる。祖父が大工だったことが木工芸に進むきっかけとなり、14歳で指物師・竹内不山に師事し、茶の湯指物を修業する。竹内不山は桑、桐、杉、檜などの軟木を得意とし、宮内庁御用人の依頼で天皇に献上する箱を制作しており、これらの技術を全て見て覚え、木工芸の技法を幅広く身に付けました。独立後は日本茶道学会長の田中仙樵に茶道の指導を受け、茶道具を極めます。

 

指物だけでは限界を感じ、木材を刳り抜いて作品を作る「刳物(くりもの)」に注目し、客から受ける仕事以外にも展覧会に出品するための作品の発表を始めます。

桐材を好み、杢目に変化のある硬く美しい銀色のでる「会津桐」と、細かい柾目の「南部桐」を素材として20~30年かけて乾燥させ作品を制作しており、デッサンを学んでいなかった事から頭の中で立体図を作り、それを設計図として平面に起してから制作をはじめるのが特徴です。

桐は柔らかいため、刳り抜き、加工をするにはとても高い技術力が必要です。そのため使用する刃物の研ぎ方までも研究し、刳物特有の曲面と素材の木肌の清潔な美しさをよく現した制作を行って、独自の作風を確立させます。

 

中臺瑞真の作品は、乾燥による破損も少なく長く保存する事ができ、茶の湯の人たちの間でも人気が高く、棚、薄板、風炉先屏風などの指物の他にも盆、菓子器、香合などの茶道具を中心に制作を行っています。また、茶碗などを納める桐箱を中臺瑞真が手掛けたものもあります。

 

 

◇作家紹介◇一覧◇

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

大阪南美術会館では、骨董品・美術品の幅広いジャンルのお買取りを随時受け付けております。

お気軽にお問い合せ・ご相談いただければ幸いです。

買取案内ページ

お問合せページ